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保安基準に見るウィンカーポジションの光り方

Mar 12, 2010 - 自動車

ウィンカー部分をポジションランプ(車幅灯)として光らせたい場合に 日本では色々な法律がからんできますが、 やはり違反はよくないものですよね。 保安基準を見て、法律違反にならないようにするにはどうしたらいいの? ということでちょっと調べてみました

この記事の内容は自動車改造を推奨するものではありません。
この記事の内容は当サイトによる調査結果であり、法律、条例の解釈が事なる場合があります。
車検適合を保障するものではありません。
保安基準に満たない自動車で公道を走行するとは違法です。
この記事を元に実際に車両に改造をほどこし、いかなる損害が発生した場合でも当サイトは一切の責任を負いません。
自動車改造は自己責任のもと行ってください。

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●実際に保安基準を読んでみよう

ではまず 国土交通省 保安基準等 PDF (kokujitou_index.pdf) からみられる
第34条 車幅灯 細目告示 第二節 第123条 (PDF) を見ていきましょう。

第34条 車幅灯 細目告示 第二節 第123条
二 車幅灯の灯光の色は、白色であること。ただし、方向指示器、非常点滅表示灯又は 側方灯と構造上一体となっているもの又は兼用のもの及び二輪自動車、側車付二輪自 動車並びにカタピラ及びそりを有する軽自動車に備えるものにあっては、橙(とう) 色であっ てもよい。


一 車幅灯の数は、2個又は4個であること。

十一 方向指示器又は非常点滅表示灯と兼用の前面の側方に備える車幅灯は、方向指示 器又は非常点滅表示灯とさせている場合においては、第7号から第9号までの基準に かかわらず、方向の指示をしている側のもの又は両端のものが消灯する構造であるこ と。

とありますので
基本的には白色以外のポジションランプは認められません。 (青のポジション球など完全にアウトです。) ですが、「第123条 二」より ウィンカー等(方向指示器又は非常点滅表示灯)と構造上一体、兼用になっているもの、 との条件付きで橙色でも認められるようです。
つまりウィンカーポジション化したい人は当然、ウィンカーとの兼用になるでしょうから、橙色(とうしょく)、つまりオレンジ色でも大丈夫ですね。 ただし、「十一」の条文より、 ウィンカーと一体型・兼用のもではウィンカーを作動させた時にポジションは消灯していなければいけません。

ですが、自動車の製造年月日によって変わる基準もあるみたいです。
第34条 車幅灯の適用整理 第32条 (PDF) を見ると

第三十二条平成十七年十二月三十一日以前に製作された自動車については、保安基準第 三十四条の規定並びに細目告示第四十五条、第百二十三条及び第二百一条の規定にかか わらず、次の基準に適合するものであればよい。

とした上で

ロ 車幅灯の灯光の色は、白色、淡黄色又は橙色であり、そのすべてが同一であるこ と

<

との条文もあります。

ということですので、平成17(2005年)年12月31日以前製造のものでは兼用式でなくても橙色が認められます。 もちろん兼用式のもの色を別途定めているわけではないので、兼用式でも橙色は認められます。 つまり平成18年(2006年)1月1日以降製造の自動車とはちょっとだけ基準が変わってくるんですね。 ですが、条文にもある通り色は全て統一しておかないといけませんので、 独立式のポジションだけ白色、ウィンカーと兼用のポジションは橙色、というのは認められません。

ウィンカーポジション化しつつ、独立式ポジションも点灯させておきたい人は、独立式ポジションを橙色に変更しなければなりません。 どうしても4個ポジションを光らせたいという方意外は、独立式ポジションは電球をはずす、配線をカットするなど点灯させないように して、兼用式のものだけを点灯させておいた方が無難かもしれません。

ちなみに同第32条に

四方向指示器又は非常点滅表示灯と兼用の前面の両側に備える車幅灯は、方向指示器 又は非常点滅表示灯を作動させている場合においては、前号ヘの基準にかかわらず、 方向の指示をしている側のもの又は両側のものが消灯する構造でなければならない。

とあるのように、平成17(2005年)年12月31日以前製造の自動車でも同じく、ウィンカー兼用のものは、 ウィンカー作動中はポジションを消灯しなければいけません。

【補足】

ここで確認しておきたいのが、構造上一体のも、兼用のものとはそもそも何ぞや という話ですが、 細目告示別添 第1節 58 車幅灯の技術基準 (PDF) 3一般規定の3に

3.3 車幅灯は、その光源を他の灯火等と共通とする兼用式のものであって、光度調 整のための追加システムにより恒常的に作動するものであってよい。

とあり、さらに 細目告示別添 第1節 52 灯火器及び反射器並びに指示装置の取付装置の技術基準 (PDF) には

2.5.5. 「兼用式」の灯火等とは、光学的、機械的又は電気的に異なる条件 で作動する複数又は単独の光源を有し、かつ、基準軸方向の見かけの表面 の全体又は一部及び灯器が他の灯火等と共通である装置をいう

とあるので 1球の中にワット数の違うフィラメントが2本入ったダブル球はもちろん大丈夫ですし、 1フィラメント1球で光量を調節して使うものも、照度の規定等、ほかの車幅等に関する規定に収まっていれば 大丈夫なようです。

●国土交通省に聞いてみよう

さて、ネット等でも調べても曖昧だった部分があるのですが、 ウィンカーポジション化した場合、 ポジションランプを点灯させ、片方のウィンカーを作動させた時に 作動させた側だけ消灯すればいいのか 両側のポジションとも消灯させなければいけないのか、 ということです。 「方向の指示をしている側のもの又は両側のものが消灯する構造でなければならない。」 この条文がイマイチ曖昧なのです。

聞くなら本人に聞け、ということで 国土交通省に電話にての問い合わせをしてみました
今回は国土交通省 自動車交通局 技術安全部 技術企画課につないで頂き、 担当の方から丁寧に回答を頂けました。 ありがとうございました

その回答ですが

Q、兼用式等では方向を指示している側の車幅灯のみを消灯すればよいのでしょうか?
A、その通りになります。
Q、両側のものが消灯する構造とは、「非常点滅表示灯を作動させている場合」にかかる言葉ですか?
A、はい。方向指示器が点滅する箇所は混同をさけるために、車幅等を消灯してくださいという意図です。

との事でした。ということで方向を指示している側だけを消灯する、が正解のようです。
例えば、ウィンカー兼用のポジションを点灯させた状態で、車後方からみて右側(日本では運転席側)のウィンカーを作動させた場合、 同じ右側(運転席側)のポジションだけを消灯させる、反対側(左側・助手席側)は点灯させたままにしておく ということですね。

また、平成17(2005年)年12月31日以前のものでは兼用式でなくても橙色が認められていますので、 兼用式の橙色、独立式の橙色とも同時に4個点灯する場合、ウィンカーを作動させた時、独立式の橙色車幅灯も消灯しなければいけないのか? という質問もしてみたのですが、こちらは

個別の事例に関しては最寄の陸運局で実際に検査官の指示をうけてください

との事で、実際に見てみないとなんとも的な解答でした。

最後に質問してみたのが、 平成18年(2006年)1月1日以降製造の自動車に関しては、平成17(2005年)年12月31日以前製造の自動車に適用される 「車幅灯の全ての色が同一であること」の条文が、自分では見つけられなかったので、 独立式を白色、兼用式を橙色と違う色でも大丈夫なのか(車幅灯は4個まで認められているので)、ということですが

平成18年(2006年)1月1日以降のものでは 特殊な事例として兼用式等しか搭載しない車両での橙色が認められているだけで、 原則白色で統一です。

との事なので、平成18年(2006年)1月1日以降製造の自動車では、ウィンカーポジション化したいのであれば
やはり独立したポジション球はとりはずすか、配線をカットしないといけません。

ただ今回の全ての問い合わせに対して、国交省の担当の方いわく

あくまでも条文の解釈ですので、実際の車両での判断は個別の車両を 陸運局の検査官が調べますので、最終的には検査官の指示を受けてください

との事でした。

●つまり"OK"と"NG"の基準は?

ということで、長ったらしくなってしまいましたが簡単に図解などでまとめますと。

点灯パターン

OKパターン 01 製造日:H18(2006)/1/1以降、H17(2005)/12/31以前かかわらず

兼用式の車幅灯のみ橙色で2個点灯している

OKパターン 02 平成17(2005年)年12月31日以前製造の自動車のみ

独立の橙色ポジションランプと兼用式の併用
(方向指示器との連動した動作は実際の車両を検査官が見ての判断となります)

NGパターン 製造日:H18(2006)/1/1以降、H17(2005)/12/31以前かかわらず

白色のポジションランプも点いている。全てのポジションランプの色が同一でない。


動作パターン

OKパターン 製造日:H18(2006)/1/1以降、H17(2005)/12/31以前かかわらず

方向指示器を出している方の車幅灯は消灯、出していない方は点灯させる

NGパターン 01 製造日:H18(2006)/1/1以降、H17(2005)/12/31以前かかわらず

方向指示器を出しているにもかかわらず車幅灯が点灯したまま

NGパターン 02 製造日:H18(2006)/1/1以降、H17(2005)/12/31以前かかわらず

方向指示器を出していない方の車幅灯まで消灯させてしまう


ウィンカーポジション化におけるまとめ
項目 平成18年(2006年)1月1日以降 平成17(2005年)年12月31日以前
白色のみ。ウィンカーとの兼用式などは限定的に橙色も認める 白色、淡黄色、橙色。ただし全て同一色であること。
ウインカーとの連動 方向指示器を作動させた側の車幅灯は消灯させる 方向指示器を作動させた側の車幅灯は消灯させる
既存の車幅灯との併用 ウィンカーポジション化したいのであれば、独立式のポジション球は必ずはずす。 ウィンカーポジション化したいのでれば、無難な選択として独立式のポジションははずしておく。

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